[おすすめ クラシック音楽 ]ヒンデミット ヴィオラソナタ
パウル・ヒンデミットは、ドイツ・ハーナウ出身の作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者です。その他にもヴァイオリン、クラリネット、ピアノなど様々な楽器を弾きこなす多才な演奏家でもありました。第一次世界大戦後、ロマン派からの脱却を目指し、新即物主義を推進。20世紀ドイツを代表する作曲家として同時代の音楽家に強い影響を与えました。また生涯に交響曲やオペラ、オーケストラを構成するほぼすべての楽器のためのソナタと等600曲もの作曲をしました。 ヒンデミットは、複数の音が同時に鳴ると、その周波数の和の音と差の音がかすかに発生するという現象に着目し、その結果、どんな複雑な不協和音や半音階的旋律にも、複数の音の間には調的な支配関係が存在し、完全な無調は存在し得ない、と主張したと言います。そして、あくまでも一つの中心音の調的な支配力のもとで、斬新な和音や半音階を駆使する作法を確立して行きました。
ヴィオラは実は独奏曲としてよく使われる楽器ではありません。高音はより魅力的な音を持つバイオリン、低音はより豊かな魅力を備えたチェロがあるため中途半端なポジションにいました。ヒンデミットは世界大戦以降、新しい思想の’室内楽曲’を主張し始めました。ヴィオラ、チューバ、コントラバス等オーケストラでは一つの部品として使われていた楽器達にも独奏者としての役割を与えることができる、とても機能的で実用的な音楽を作らなくてはいけないと言ったわけです。今お聴きいただいているヒンデミットのヴィオラソナタもまた、そのようなヒンデミットの主張のもとに書かれた曲であります。みなさんはこのヒンデミットの考えをどう思いますか?ヒンデミットのヴィオラソナタを聴きながら一緒に考えてみませんか?
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