［おすすめ クラシック鑑賞 ］ショパン 前奏曲第１６番
前奏曲とは、他のより規模の大きい楽曲の前に演奏する楽曲を指しましたが、後に独立した即興性の高い曲とないう意も含めるようになりました。通常は声楽を伴わない器楽曲で、プレリュードやフォアシュピールとも言います。本来はリュートや鍵盤楽器によって即興により演奏されるものでしたが、後に書きとどめられるようになり、しばしば演奏技巧を発揮するような曲として、また、即興的で自由な作風の作品として、作曲され流ようになりました。特にピアノ曲にこの名が付けられるようになり、ショパンの24曲から成る前奏曲集、ドビュッシーの前奏曲集全2集、スクリャービンの85曲から成る前奏曲集が有名です。
チョ・ソンジンのはこの若さではなかなか見れない成熟した演奏を見せてくれます。彼の音楽には、若手演奏者らしいショパン音楽が見せるピアノ技巧面に執着するあまり音楽的な解釈がやや足りないといった未熟さがないような気がします。ショパンの曲は技巧と音楽的部分、すべてを追求するという点でピアノの頂点に位置する音楽であると言っても過言ではありません。チョ・ソンジンはこう言ったピアノ演奏に必要な二つの側面の均衡を保って演奏することができているように思えます。さすが、ショパンコンクールの優勝者ですね！
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