［おすすめ クラシック音楽 ］オペラ ’トゥーランドット’
『トゥーランドット』（Turandot）はジャコモ・プッチーニが作曲した三幕のオペラです。プッチーニは1918年にいわゆる「三部作」Il tritticoを発表して以来、第一次世界大戦後の混乱も影響して新作が途絶えていましたが、1919年の中頃からは新作の題材検討を精力的に行っていました。 はじめ有力な候補だったのが、シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』を下敷きに、ジョヴァッキーノ・フォルツァーノが書いた『スライ』でした。プッチーニは実際、ロンドン訪問時にトーマス・ビーチャムにエリザベス朝時代の歌曲の収集を依頼したりもましたが、結局のところ同作のオペラ化は放棄され、「トゥーランドット」の制作が始まったそうです。プッチーニ存命中の予定よりちょうど1年後の1926年4月25日、ミラノ・スカラ座にてオペラ『トゥーランドット』は幕を開け初演されました。
今お聴き頂いている映像の主人公であるルチアーノ・パヴァロッティはイタリアのテノール歌手です。“神に祝福された声”・“キング・オブ・ハイC（三点ハの王者）”と評された豊麗な美声、申し分ない声量、明晰な発音、輝かしい高音が魅力の、20世紀後半を代表するオペラ歌手の1人です。 プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスと共に三大テノールとしても知られています。
このオペラアリアではパヴァロッティの歌よりもいい歌はないのではないかと思ってしまうほどの完成度ですね。これこそ、パヴァロッティのための、パヴァロッティによるアリアではないかと感嘆させられる、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」より’誰も寝てはならぬ’をお聴きください！
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